Good Will Hunting
映画は忘れちゃうので書き留める。
あらすじを細かく書きますので未視聴の方は見ないでね。
感想
一歩引いたところで人のマイナス面しか見ず他人に嫌われることが怖いウィルの防衛反応を自分にすごく重ねた。
個人的にはそれをコミュ障と片付けているけど、本当は人が好きだし好かれたい。でも裏切られた経験や失望された経験がトラウマになって自分をさらけ出せない。
「天才の苦悩」とかそんなちゃちなものではなく、もっとパーソナリティに焦点をしぼった作品。
こんなにシンプルかつ純粋な気持ちを持つ人に出会えたら俺も考えすぎずに済むんだろうなと思う。
長年付き合えるような彼女と付き合って1年ほどは、自分を心から愛してくれる信頼を感じられて嘘のように自分の棘がなくなったし。
あらすじ
両親がいないウィルは軽犯罪を幾度も重ねながらヤンチャな友達とつるみテキトーなバイトをする日々を送っているが、実は天才。大学の清掃バイトをしている最中、廊下の黒板に書かれた問題をあっさり問いてしまい、それに目をつけた数学者のランボーが彼を欲しがる。
その夜、仲間がバーでハーバード大であろう女に目をつけナンパするが、とある男に学問知識をひけらかされ自慢される
しかしそれを見かねたウィルは自身の膨大な知識を持って男の本を暗記しただけの知識を批判し、ねじ伏せる。
誰かの知識を丸暗記してステレオタイプと化し利口ぶってる奴をねじ伏せるのはとても気持ちがいい。
それを見て少し気になったスカイラーがウィルに声をかけて電話番号を渡す。
そのあとスカイラーと仲を深めていく。可愛くはない。
暴力沙汰で逮捕されたウィルをランボーが条件付きで仮保釈させる。その条件は数学の問題を解くのを手伝うこと、そして1週間に1度"セラピー"を受けること。
ランボーの目的はウィルを更生させ、自分以上の才能を持つ彼を世間に送り出すこと。しかしセラピーを受けたフリをするウィルは尽くセラピストをコケにし、呆れさせる。
催眠術にかかったフリをするシーンはちょっと信じてしまっただけにおもしろかった。
ランボーは最終手段として仲が疎遠になっていた心理学者のショーンにセラピストを頼む。これがウィルを大きく変える。
最初の面談でショーンの部屋に貼ってあった絵を見たランボーはそこからショーンの人間性を暴こうとし逆鱗に触れる。
しかし、翌週再会した際にはショーンはウィルが殻に閉じこもっているからこそ自分の知識で他人を攻撃していることを見抜き、ウィルの勝ち気な性格がゆらぎ始める。
ウィルとショーンの衝突や、ランボーとショーンの衝突を繰り返しながら、次第にウィルは自分に向き合うようになる。
しかし、スカイラーとの関係が深まり彼女がカルフォルニアに一緒に行こうという誘いを、いつか自分を愛さなくなったときに"自分から言い始めたことだから追い出せないから仕方なく一緒に暮らす"状態になることを恐れ、彼女を突き放す。
それは幼い頃に虐待を受けたことから裏切られることを恐れて出た気持ち。
これはすげーわかる。それこそ浮気や不倫なんてこの世の中に腐るほどあるし。
ウィルはそれで良い、今まで通りの生活ができればそれで良いと言い、一生工事現場で働いているので十分だと漏らす。
しかし、ヤンチャ友に、「親友だから言うが、20年経ってもここで働いてたらぶっ殺してやる」と言われる。
宝くじの当たりくじを持っているのに現金化する勇気がないのがウィル。お前は欲してなくても持ってない人はほしい。それをドブに捨てるのを見るのは俺は許さないと明かす。
そして友が楽しみにしているのはウィルの家に呼びに行くまでの10秒間、そこでお前からの返事がなく、挨拶もなしに消えることが楽しみだと言う。
そこで一気に肩の荷が降りたのか、ランボーが勧めてきた企業へ面接に行く。
その後ショーンと面談し、初めて親から暴行を受けていたことを明かす。
ベルトかレンチを選べと言われてレンチを選んだという発言はおそらく暴行をされた父親をそれで殺した?
初めて人にそのことを明かしたウィルにショーンは「お前は悪くない」と言い放つ。知っていると答えるウィルだが、ショーンは重ねるようにお前は悪くないと言う。そこで初めてウィルは殻を破り、泣き出す。
そして21歳の誕生日に仲間から手作りの車をもらう。
その車でカルフォルニアにいるスカイラーのところへ行く決心をつけ、会社を即辞退し、消える。
友が迎えにウィルを呼びに来て返事がなく、ウィルがいなくなったことを悟ったときの描写が妙に長く、ゆっくりと受け入れている描写が本当に愛おしかった。
キョトンとした顔からゆっくりニヤケヅラになっていくのが本当に長いの。
仲間がクラクションでやかましく呼んでるから少しそわそわしたけどね笑
ベタなフラグ回収。やるね。
ショーンは妻の死によって止まった時間をようやく動かす決心をし、ランボーとも仲直りをし、旅に出る。
半年後の同窓会で「1杯おごるよ」「これは飲み放題、無料だよ」「知っている。皮肉だ」というやり取りにほっこり。
そしてウィルはショーンの家のポストに手紙を入れ、カルフォルニアを目指す。
かつて妻を口説いたときに野球のチケットを友人に渡したときと同じセリフで「女の子に会いに行かなきゃいけない」と残し、ショーンは「俺のセリフだ馬鹿野郎」と笑う。
こういうシーン大好き。
以下、名言集みたいなリンクあったので記憶のために貼っておく。
以下は挿入歌のリンク。洋楽は、なんてカテゴリーで語りたくないが、ねちっこい2本の歌主導の曲よりは本当に良い。
Elliott Smith - No Name #3 (Lyrics)
ED
Starland Vocal Band - AFTERNOON DELIGHT(1976) - AMERICA'S TOP SINGLE OF 1976 (EBRO DIGITAL SOUND)
駄文だが、これから文章をまとめる練習をしていきたい。